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高額店ではなく、高級なサービス
グルメ
国際通りを足早に歩く男の姿があった。
バンガローのような作りのステーキハウス『ビリーザキッド浅草店』のドアを開く。
ビリーザキッド浅草店は吉原からならゆっくり歩いても10分ほどだ。
遅い時間には肉を求め、吉原の男子スタッフは勿論、姫までが訪れる。
木でできたカウンターに腰を下ろすとメニューも見ずに店員に告げた。
「テキサスのレアとメキスープ」
店内を見回すと壁には色あせたポラロイド写真が貼り付けてある。
運ばれた水を一気に飲み干すとポケットから細巻きのシガリロを取り出し金のロンソンで火を点ける。
ゆっくりと紫煙を燻らす。
男の名は千束鮫……と言った。
程なくステーキが運ばれてきた。
熱された鉄板の上には大ぶりの肉と付け合せのトウモロコシだけが添えてある。
バンガローのような作りのステーキハウス『ビリーザキッド浅草店』のドアを開く。
ビリーザキッド浅草店は吉原からならゆっくり歩いても10分ほどだ。
遅い時間には肉を求め、吉原の男子スタッフは勿論、姫までが訪れる。
木でできたカウンターに腰を下ろすとメニューも見ずに店員に告げた。
「テキサスのレアとメキスープ」
店内を見回すと壁には色あせたポラロイド写真が貼り付けてある。
運ばれた水を一気に飲み干すとポケットから細巻きのシガリロを取り出し金のロンソンで火を点ける。
ゆっくりと紫煙を燻らす。
男の名は千束鮫……と言った。
程なくステーキが運ばれてきた。
熱された鉄板の上には大ぶりの肉と付け合せのトウモロコシだけが添えてある。
肉にはブラックペッパーと塩で下味が付けているだけのシンプルな味付け。
無論、血の滴るようなレアだ。
男はテーブル脇に置いてあるニンニクをステーキの下に投げ入れた。
鼻腔を香ばしいニンニクの香りが刺激する。
醤油をサッとかけるとマスタードをたっぷりとブチまけた。
乱雑に切り分けるとフォークで突き刺し、口に運ぶ。
噛む度に肉汁が溢れ野性味溢れる肉の味が広がっていく。
ライスと共に熱くたぎったメキスープに手を付けた。
真っ赤なスープは肉と唐辛子を煮込んだ物だ。
旨い……。
辛さだけではなく肉の旨味が凝縮されている。
常々、温泉玉子を入れて喰いたいと思っているが今日も忘れた……。
メキスープを飲みながらステーキを胃袋に叩き込んでいく。
瞬く間に鉄板の上は空になっていった。
鉄板を下げるのと入れ替わりに鉄製のマグカップが運ばれてくる。
アメリカンと言うには薄すぎるコーヒーだ。
まるで麦茶かと思わんばかりの薄さだが、これが旨いのだ。
肉の脂身を流し込み会計を済ませる。
旨かった……。
吉原で体力を消耗した後はやはり肉だな。
それも血の滴るような…。
誰にともなく、そう呟くと千束鮫は再度、吉原へと向かっていった。
無論、血の滴るようなレアだ。
男はテーブル脇に置いてあるニンニクをステーキの下に投げ入れた。
鼻腔を香ばしいニンニクの香りが刺激する。
醤油をサッとかけるとマスタードをたっぷりとブチまけた。
乱雑に切り分けるとフォークで突き刺し、口に運ぶ。
噛む度に肉汁が溢れ野性味溢れる肉の味が広がっていく。
ライスと共に熱くたぎったメキスープに手を付けた。
真っ赤なスープは肉と唐辛子を煮込んだ物だ。
旨い……。
辛さだけではなく肉の旨味が凝縮されている。
常々、温泉玉子を入れて喰いたいと思っているが今日も忘れた……。
メキスープを飲みながらステーキを胃袋に叩き込んでいく。
瞬く間に鉄板の上は空になっていった。
鉄板を下げるのと入れ替わりに鉄製のマグカップが運ばれてくる。
アメリカンと言うには薄すぎるコーヒーだ。
まるで麦茶かと思わんばかりの薄さだが、これが旨いのだ。
肉の脂身を流し込み会計を済ませる。
旨かった……。
吉原で体力を消耗した後はやはり肉だな。
それも血の滴るような…。
誰にともなく、そう呟くと千束鮫は再度、吉原へと向かっていった。
ビリーザキッド浅草店
住所 東京都 台東区 千束1-15-8柴田ビル１F
電話 03-3873-8977
営業時間 18：00-3：00 年中無休
《ギャルコレ編集部 千束鮫》
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